被検体No.1919より警告

SNSから来た同志へ。
この音声は「作業用BGM」ではない。


今ならまだ間に合う、引き返せ。

成分表 -この音声が破壊するもの-

NTR度5.0実用性4.0音質4.5演技力3.5ストーリー4.5
NTR度救いなき結末
実用性射精への最短距離
音質粘膜の距離感
演技力憑依と狂気
ストーリー堕ちる説得力
成分表
距離感
6.0
人類には早すぎる没入感
キャラ設定
2.5
もっと煽ってほしかった
音質
4.5
バイノーラルの次元が違う
コスパ
5.0
この価格でこの絶望感
脚本
4.5
矛盾のないリアル路線

慢心

最近、忙しさにかまけて新作を買う気力がなかった。

ライブラリに眠る「お気に入り」を繰り返し聴くだけの日々。
正直、最近NTRに飽きていた。
いや、飽きたというより—冷めていた

「こんなの好きなのって、ただのキモい変態なんじゃねえ…?」

深夜2時、誰もいない部屋でそう思った瞬間、このジャンルから足を洗おうと本気で考えた。

そんな精神的賢者モードの最中、タイムラインに流れてきたのがこの作品だった。

「ネトラレ土下座 -槐(えんじゅ)-」

なんだネトラレ土下座って。

タイトルからして地雷臭しかしない。
だが、サークル「たいへんなへんたい」の名前には見覚えがあった。
過去作でそこそこ殴られた記憶があった気がする。

「どうせまた似たようなやつだろ」

そう思いながら、作業用BGM代わりに流した。
これが間違いだった。

05:46 — 最初の一撃

パソコンでコードを書いていた。簡単なスクリプト。集中力なんて要らない作業。

イヤホンから流れてくる彼女の声は、最初は穏やかだった。
少し甘えた口調で彼氏に、「今日はアレの日でごめんね…」なんて話している。

「ああ、よくある導入だな」

そう思って聞き流していると、いきなり—

「私が初めてを捨てた相手さあ…高校の担任なんだけど?」

耳元0cm。

囁きというより、吐息が直接鼓膜に触れる距離

キーボードを叩く手が止まった。いや、止まったというより—ミスタイプした

function hoge() {function hogggggggge() { になっていた。

この音声の異常性は、「距離感」 にある。

バイノーラル録音なんて今どき珍しくない。
だがこれは違う。
本当に隣に女がいるかのような生活音—衣擦れ、息遣い、髪が揺れる音—が、作業中の俺の現実空間に侵入してくる。

しかも内容が最悪だ。

「高校の担任」「初体験」「寝ている彼氏の隣で」という三重苦。

これ、作業用BGMじゃねえだろ。

▲ 愚かな散財の記録

俺の「平穏な睡眠」と「翌日のタスク」は、1000円弱でサークル『たいへんなへんたい』に売り渡されたことになる。
ライブラリに鎮座するこのジャケットを見るたびに、エンジニアとしての敗北感が込み上げてくる。

20:51 — 完全敗北

トラック2に入った時点で、もうコードなんて書けていなかった。
画面には未完成の関数が放置されている。カーソルは点滅したまま。

そして—

「…それで先生をイかせられたら、出してもらったザーメンミルクでまたエッチな動画撮ってくるの…♥」

左耳に、熱を帯びた吐息が吹きかかってきた。
湿り気がある。まるで本当に女が隣にいるかのような、生々しい温度

もし本当に自分の婚約者からこんな話をされたら—俺は殴ってでもこの独り言を止めただろう。

それくらい、最悪な気分になった。

ふと気づくと、手のひらに爪の跡が残るくらい拳を握りしめていた。
そして同時に、勃起していた。

作品データ

項目内容
声優噂野ほたる
サークル名たいへんなへんたい
販売日2024年06月08日
収録時間71分
ジャンルフェチ 浮気 寝取られ 初体験 ささやき 手コキ

⚠️ 以下の人間は購入するな

  • 「ながら聴き」できると思ってる奴 → 無理。手が止まる。
  • 「バイノーラルなんて慣れてる」と思ってる奴 → この距離感は別次元。
  • 初恋の相手を今でも引きずってる奴 → 過去が掘り起こされる。マジで。
  • 作業用BGMが欲しい奴 → これは「作業破壊用BGM」だ。

敗北宣言 — トラック3以降を聴けていない

正直に言う。

俺はまだこの作品を最後まで聴けていない。

トラック2での精神的ダメージが大きすぎて、それ以降を聴く気が起きてこない。

ただ、なぜかいきり立った自分の分身からは、悔し涙なのか、透明なものが垂れていた。

興奮と絶望が同時に共存する、NTRでしか味わえないこの感覚。
これに快感を覚えているうちはまだ、NTR作品から足を洗うことはできないだろう。

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